こんにちは!Nana通信です。
がん治療を続けながら、あるいは終末期を住み慣れた自宅で過ごす際、ご本人やご家族が最も不安に感じるのは「痛み」についてではないでしょうか。「自宅で病院と同じような痛み止めが使えるのか」「痛みが強くなったらどうすればいいのか」というお悩みは、在宅医療において非常に多く寄せられます。
現在の在宅医療では、訪問看護と医師が連携することで、病院と遜色のない高度な「緩和ケア(ペインコントロール)」を行うことが可能です。
この記事では、在宅での痛みのコントロール方法と、訪問看護師がどのような役割を果たすのかを解説します。
1. 「痛み」を我慢しないことが大切な理由
がんの痛みは、単に「体が痛い」というだけでなく、食欲の低下、不眠、そして「何もしたくない」という意欲の低下を招きます。
- 痛みの悪循環を防ぐ:痛みを我慢し続けると、神経が過敏になり、さらに痛みを感じやすくなる「負の連鎖」が起こります。
- QOL(生活の質)の維持:痛みを適切にコントロールすることで、家族と会話を楽しんだり、好きなものを食べたりといった、その人らしい時間を過ごすことができます。
私たちは「痛みが出てから止める」のではなく、「痛みがでない状態を維持する」ことを目標にケアを行います。
2. 在宅で活用される痛みのコントロール方法
ご自宅での緩和ケアでは、主に以下のような方法で痛みを管理します。
① 鎮痛薬(医療用麻薬を含む)の使用
「医療用麻薬」と聞くと、依存症や副作用を心配される方もいますが、医師の指示通りに正しく使用すれば安全です。
- 内服薬・貼り薬:24時間持続して効くタイプや、急な痛み(レスキュー)に対応する速効性のタイプを組み合わせます。
- 持続皮下注:飲み込みが難しくなった場合でも、小さなポンプを使用して持続的に薬を注入することが可能です。
② 非薬物療法(看護師によるケア)
薬以外のアプローチも痛みの緩和に有効です。
- 温熱・冷感療法:患部を温めたり冷やしたりすることで血流を整え、痛みを和らげます。
- ポジショニング:クッションなどを用いて、体に負担のかからない楽な姿勢を調整します。
3. 訪問看護師が果たす役割と安心のサポート体制
痛みのコントロールにおいて、訪問看護師は「ご利用者様と医師をつなぐ架け橋」となります。
- 正確なアセスメント:「いつ、どこが、どのように痛むか」を細かく観察し、数値化(NRSなど)して医師に報告します。これにより、薬の量を細かく調整できます。
- 副作用の管理:痛み止めの副作用として起こりやすい便秘や吐き気に対し、予防的なケアや医師への相談を迅速に行います。
- 24時間体制の安心感:痛みが急に強くなった際、24時間いつでも看護師に相談できる体制は、ご家族の精神的な支えとなります。
まとめ:自分らしい時間を過ごすために
がんと共に生きる上で、痛みをコントロールすることは決して「諦め」ではありません。むしろ、前向きに自分らしい生活を送るための「土台」となります。
「少し痛むけれど、これくらいなら……」と我慢せず、まずは私たちに教えてください。専門的な知識を持ったスタッフが、痛みのない穏やかな毎日を全力でサポートいたします。
<Nana訪問看護ステーション下井草について>
Nana訪問看護ステーション下井草(杉並区/中野区エリア)は、男性スタッフが多いことが特徴です。緊急時でもスタッフがご利用者様のご自宅へすぐにかけつけられる距離にいるため、地域の居宅介護支援事務所(ケアマネジャー)の皆様や医療関係者の皆様から大切な利用者様まで迅速に対応させていただきます。

