こんにちは!Nana通信です。

認知症のケアは、ご家族にとって「正解が見えず、心身ともに疲弊してしまう」という声が多い分野です。
しかし、認知症の症状を正しく理解し、症状に合わせた適切なアプローチを知ることで、ご本人・ご家族双方の負担を大きく軽減することができます。

この記事では、認知症の「中核症状」と「BPSD(周辺症状)」の違いから、具体的な症状別の対応策まで、訪問看護の現場で実践されているケアのポイントを分かりやすく解説します。


1. 認知症の症状には「2つの種類」がある

認知症のケアを考える上で、まず知っておきたいのが症状の分類です。

中核症状(脳の障害によって直接起こる症状)

脳の細胞が壊れることで、誰にでも起こる症状です。

  • 記憶障害:直前のことを忘れる、何度も同じことを聞く。
  • 見当識障害:時間、場所、人物が分からなくなる。
  • 理解・判断力の低下:計画を立てる、金銭管理をするなどが困難になる。

BPSD:周辺症状(環境や性格、心理状態によって起こる症状)

中核症状に本人の性格や生活環境、ストレスが重なって現れる精神症状や行動のことです。ケアの工夫次第で改善の可能性があります。

  • 徘徊、幻視、抑うつ、攻撃的な言動、睡眠障害など。

2. 症状別ケア:こんなとき、どう接する?

訪問看護の現場でもよく見られる代表的な症状への対応をご紹介します。

ケース1:何度も同じことを聞く(記憶障害)

何度も聞き返されると、つい「さっきも言ったでしょ」と返したくなりますが、ご本人には「忘れた」という自覚がありません。

  • サポートのコツ:否定せず、初めて聞くような気持ちで、短く分かりやすい言葉で答えます。安心感を与えることが、不安を和らげる一番の近道です。

ケース2:外に出ようとする(徘徊・見当識障害)

ご本人には「家に帰らなきゃ」「仕事に行かなきゃ」といった明確な理由や目的があることが多いです。

  • サポートのコツ:無理に引き止めると逆効果になることがあります。「少しお茶を飲んでから行きませんか?」など、注意を別の方向へ向ける(リダイレクト)を試みましょう。

ケース3:入浴を拒否する

「なぜ服を脱ぐのか」「何をされるのか」という不安や恥ずかしさが原因であることが多いです。

  • サポートのコツ:「お風呂に入りましょう」という直接的な言葉ではなく、「寒いので足湯をしませんか?」「体を拭いてさっぱりしましょう」といった、抵抗感の少ない誘い方を工夫します。

3. ご家族が「共倒れ」しないための3つの視点

在宅ケアにおいて最も大切なのは、介護をするご家族自身の心身の健康です。

  1. 「病気」のせいだと割り切る:感情的な言動も、ご本人の意思ではなく「脳の病気がさせていること」と捉えることで、心の距離を保ちやすくなります。
  2. 完璧を目指さない:家事も介護も100点を目指すと息切れしてしまいます。「今日は食事ができればOK」など、合格点を下げる勇気を持ちましょう。
  3. プロの力を借りる:訪問看護、デイサービス、ショートステイなどのサービスを積極的に活用してください。ご家族がリフレッシュする時間は、良質なケアを続けるために不可欠です。

Nana訪問看護ステーションができる認知症サポート

Nana訪問看護ステーション下井草では、認知症の進行具合やご本人の性格に合わせ、以下のサポートを行っています。

  • 服薬管理:正しくお薬を飲めているかの確認と、副作用のチェック。
  • BPSDの緩和ケア:症状の原因を探り、接し方や環境調整のアドバイス。
  • ご家族のカウンセリング:悩みや不安を抱えるご家族の良き相談相手として、専門的な視点から支えます。

一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。住み慣れた地域で、笑顔で過ごせる時間を一緒に作っていきましょう。


<Nana訪問看護ステーション下井草について>
Nana訪問看護ステーション下井草(杉並区/中野区エリア)は、男性スタッフが多いことが特徴です。
緊急時でもスタッフがご利用者様のご自宅へすぐにかけつけられる距離にいるため、地域の居宅介護支援事務所(ケアマネジャー)の皆様や医療関係者の皆様から大切な利用者様まで迅速に対応させていただきます。